こちらでは公開ずみですので3D IMAXで観ました。
待ちに待った映画界の大イベント、アベンジャーズがついに公開。マーベルスタジオが出来ながら2008年アイアンマンを始め、ハルク、ソー、キャプテン・アメリカを次々と公開してやっと2012年今のアベンジャーズの完成しました。しかしこの間、時間が過ぎるほど期待と共に心配も大きくなるのは仕方ありませんでしたね。
まずコミックスやTVアニメシリーズと違い2時間しかない一つの映画に各映画の主人公級のスーパーヒーローが一緒に出す事自体がただの大変な事じゃあない。
下手すりゃキャラに集中は出来ない、あるキャラは空気になるなどあーでもないこーでもないただのごちゃ混ぜヒーロー映画になっちゃうんですよね。まさに一か八かななプロジェクトなんです。
しかも担当してる監督がこういう金の掛かった映画ではそう見掛けないジョス・ウィードンという監督ということ。これもまた心配だった。
とりあえず、とうとう公開日がやって来ましたが。あれ...? 海外からの評価がけっこう、いやずいぶんと良いぞ...? お、期待しても良いと思ってきた。
う、うわーわわわわ… 最高じゃないか!!
今までの心配など一気に吹っ飛んじゃうくらいのこの良い出来。娯楽映画としても、アメコミ映画としても作りこみがとても良くて。ほんとうに良かった。なんで心配したんだろーと思うくらい。劇場で見ていて楽しい映画はけっこう久し振りかも。
まず一番心配だった6人のメンバーが一つの映画でどう出るかですが、皆ちゃーんと一人一人しっくりくる程の活躍を見せてくれます。最後までいらない子などいないんです。(まあアイアンマンが一番出番が多いとは思いますが)もちろんS.H.I.E.L.Dのメンバーも良い活躍をしてくれてますよ。キャラに対する細かい部分まで逃さないのが良かった。
キャラ別に感想を言ってみると
トニーは相変わらずのおしゃべりを見せてくれますが、そのおしゃべりに対するターゲットが自分の世界と違うキャラなので聞いてて楽しい。スーツはもっと前作より進化してメカ好きはたまりません。それと出ないと当たり前に思ってたペッパーが結構登場してたので驚いた。
キャプテンは自分の映画よりかっこ良い活躍をしてくれた。キャプテンとしてメンバーに作戦をあたえる姿はこれぞキャプテンというか。特にキャプテンのスーツが他のメンバーよりダサい気がしますが(しかも自分の映画よりもっとダサく、原作に近くなってますね。そういや映画でもファンドイベント用衣装だった)、またそれが良いんです。そのダサさについては劇中でも認めてますが(笑)、あのスーツで戦う姿はなんというか、日本の特撮ヒーローを見てる気もしてこれまた違う胸アツを感じる。
マイティ・ソーのゴシックな別の世界の人というイメージは相変わらず。厶ジョルニアを使う姿はキャプテンと同じく自分の映画より迫力ある活躍をしてくれる。
愛すべきハルクはアベンジャーズのお陰で一番の人気者になったかも。tvスポットでも出ましたけど、キャプテンがメンバー達に指示をあたえて最後にハルクに 「HULK, Smash!」と指示した後のハルクのニヤっとする表情は観客全員いっしょにニヤっとさせます。
ブラック・ウィドーはただの女性セクシーキャラになるかと思いましたが、ちゃんと彼女がアベンジャーズのメンバーとして、そして話の一部になるには十分活躍。
ホークアイも思ったより他のメンバーとほぼ同じ活躍をしてくれる。弓を使ったアクションを見ていれば後で自分の映画撮っても良いかも!メンバーの中では一番原作と遠い姿ですが、せめて紫のマスクでもつければ良かったなあ。
今回のヴィランのロキは逃げっぱなしで虚勢を張る姿やソーの映画以来もっとグレたようだが、その妬んぷりが良い。下手なカリスマよりこっちの方が良いかも。
S.H.I.E.L.D系では、各メンバーの映画では喋ってばかりだったニック・フューリーの行動力は異常。やっぱりただの局長じゃないのね。フィル・コールソンのあのいつも安定してる気楽な表情をもってあれだけ働く姿は感動する。キャプテンに対する思いは泣かせる。そして初登場のマリア・ヒル! けっこう動く彼女ですが軍人くさい場面しか無いし、そういったドラマが無くてキャラとしての魅力は無かったかなあ。
とにかくマーベル、アメコミファンなら観ててニヤニヤできる要素はたっぷりありますし、またギャグ要素も結構あるんですけど、このギャグがまた蛇足なく楽しいんですよ。別にアメコミの知識が無くても皆で十分に笑える。
お話はちょっと予想は出来るほど単純ですが、このキャラ達がどう力を合わせるかがお話的には最大の見所。事件が置きたあとメンバーを集める前半はちょっとダラっとくるかなーと気もしますが、自分だけ知らない個性が強いキャラ達がそろいながら映画のテンションがますます上がります。
最初にお互い争う場面はアベンジャーズならではの緊張感を感じてしまいましたね。予告編でもバナー博士が「チームだって?我々は時限爆弾のようなもんだ」と言ってましたが、正にそんな感じです。(実はバナー自身のことだと思うが...w)
そして最後にメンバーが集まり、力を合わせて戦いを始めるその時の胸はあつすぎて破裂しそうで。その6人のワクワクするアクションシーンの見応えはたっぷり。むしろアイアンマンのハイテクスーツのアクションやキャプテンのシールド&格闘アクション、ソーの無敵ムジョルニア、そしてハルクの怪力アクションは自分の映画よりもっと派手でカッコいいアクションを見せてくれます。
ニューヨークへ連れてきたロキの率いるチタウリ族はそう緊張するほどの強くはなく実はアベンジャーズのスーパー大乱闘タイムの為に犠牲にされる存在に過ぎないと思います。もちろん戦闘の舞台となるめちゃくちゃになったニューヨークも彼らが活躍するには相応しいロケ地という事で。
でもやっぱりいちばんしっくり来たのは彼らがヒーローらしい行動をするのが良かったですね。多くの市民達を救出し守る姿や短かったけど警察とのやりとりなどを実写映画としては久し振りに見た気がする。ベタかも知れないけど今までのスーパーヒーロー映画はほとんど自分を悩む事に集中してたので今回だけは見せて良かった。
とにかく映画の完成度はアメコミとして、そしてクロスオーバーの実写化として良い完成度を見せてくれました。まあもちろん惜しかった部分が無いとは言えませんが全体的に十分実写映画化としての目的は果たしたので。まさにアッセンブル大成功です。
p.s 決戦地がニューヨークなのに蜘男が出ないのはがっかりだけど、今はSony所属なんでしかたない。あとで出るチャンスを期待する。まあ原作でもあとでメンバーになるんだっけ。